競技パズルのすすめ

 競技パズルの基礎知識と、オンラインコンテストを開催しているサイトを紹介します。後者については、各サイトの利用の仕方(登録方法・参加方法)についても記載してあります。

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目次

1. はじめに

競技パズルって何?

 まず、競技パズルとはどのようなものなのかについて説明します。
 ここでいうパズルとは、数独(ナンプレ)やイラストロジックといった紙と鉛筆で解くペンシルパズルのことを指します。本屋の雑誌コーナーに並んでいるパズルや週末の新聞に載っているパズルを思い浮かべていただければと思います。
 そして、競技パズルとは、出題されるペンシルパズルを決まった制限時間の中でできるだけ多く解き、得点を競う競技です。大きく分けて、Sudoku部門(数独)Puzzle部門(数独以外のパズル)があります。また、このような大会のことをコンテストと呼びます。
 コンテストには、会場に赴いて参加するオンサイトコンテストと、PCから参加するオンラインコンテストがあります。
 オンサイトコンテストの代表例は、年に一度開催される世界大会です。2018年11月には第13回世界ナンプレ選手権、第27回世界パズル選手権がチェコプラハで開催され、各国の予選を勝ち上がった計34ヵ国、計350人以上の競技パズラーが参加しました。選手は数日の間、朝から夕方までパズルを解き続けます。質の高いパズルがこれでもかというほど繰り出されることと、他国の選手との親睦が深まること、世界のトップ選手の解く様子を間近で見られるという点で、一度出場したらまた参加したくなるようなパズルの祭典です。
 下の画像は今年の世界大会の様子です( https://www.facebook.com/jppuzzles/ )。 f:id:citizen_puzzle:20181204204730j:plain  一方、オンラインコンテストは、世界大会の予選、腕試し、日々の練習として開催されるものです。世界各国のパズル連盟や有志のパズラーが数々のオンラインコンテストサイトを運営しています。オンサイトのコンテストと違って、PCとプリンターさえあれば、日本にいながら世界中のコンテストサイトにアクセスし参加できます。
 今回は、オンラインコンテストサイトについて、いくつかの例と利用の仕方を紹介していきます。

パズルコンテストにはどんな系列があるの?

 世界中で開催されているパズルコンテストですが、大きく分けて3つの系列があります。

① WSC, WPC (World Sudoku/Puzzle Championship)

 もっとも大きなコンテストは、オンサイトコンテストのWSC, WPC (世界大会)です。約30か国で別々の予選が行われており、選抜された4名の選手がチームを組んで出場します。個人戦と国別対抗戦が行われ、その年のチャンピオンが決まる大会です。日本では6月ごろに一発勝負のオンライン予選が行われ、代表選手4名、サブチーム4名の計8名が選抜されるのが恒例となっています。世界各国の予選ですが、その国以外の国籍の人も参加できるものがほとんどです。日本代表選手の多くが腕試しとして参加しています。

② GP

 もう一つ大きな大会にGP(数独グランプリ、パズルグランプリ)があります。こちらは個人のグランプリを決める大会です。毎年1月から8月にかけて、月に1回計8回の予選が行われます。問題は8か国が順番に出題し、総合成績によって予選順位が決まります。そして、予選上位10名の選手がオンサイト決勝大会(プレーオフ)への出場権を得ることができます。決勝大会はWSC, WPCの期間中に同じ会場で行われますが、完全に独立した大会です。こちらはチームという概念がないため、同じ国から何人でも出場することができます。

③ その他のファンコンテスト

 二つの世界大会の他に、有志によるコンテストが多数実施されています。作家のアイデアを競うという側面もあり、個性的な問題が揃っています。非常に多くの種類があるので、今回紹介するサイトをのぞいてみてください。日本では、定期的に出題されるコンテストページはまだありませんが、最近はTwitterを利用したオンラインコンテストが多数開催されていますし、年に数回オンサイトコンテストが東京で開催されています。

2. オンラインコンテストの基本

 コンテストサイトの紹介に入る前に、オンラインコンテストのイメージを掴んでおきましょう。

オンラインコンテストの流れ

 オンラインコンテストが具体的にどう実施されるか、ざっくり説明します。サイトごとに微妙に違うので、詳しくは紹介記事を参照してください。

  1. オンラインコンテストが実施されることが告知されます。
  2. 大会の1週間ほど前に、インストラクションが公開されます。インストラクションには、その大会で出題されるパズルの種類と点数、また解答の送信方法などが記載されています。大会中にルールを確認する時間はもったいないため、事前に全ての内容を読み込んでおきましょう。
  3. インストラクションと同時に、問題ファイルが公開されます。ただし、パスワードがかかっており、事前に開くことはできません。
  4. 開催期間になると、参加ページが公開されます。多くの場合Startボタンがあるので、押すと問題ファイルのパスワードが表示されます。同時にタイマーがスタートします。
  5. パスワードを使って問題ファイルを開き、印刷します。
  6. 印刷したパズルを鉛筆などで解きます。
  7. パズルを解き終わると、アンサーキー(後述)が分かります。これをアンサーキー入力用ページに入力し、送信ボタンを押すと解答が記録されます。
  8. 制限時間内に解ける限りのパズルを解き、アンサーキーを送信します。
  9. 制限時間を過ぎると、解答を送信できなくなります。
  10. 結果発表を待ちます。解き残した問題を解いたりして、余韻に浸ります。
  11. 開催期間が終わって数日後、結果発表が行われます。順位表を見て、一喜一憂します。

用語集

 先ほど出てきた言葉も含めて、競技パズルの世界でよく使われる用語を整理します。

  • S:コンテストのうち、数独が出題される部門のことです。誰かが「今週末はSの大会があるよー」と言っていた場合は、数独部門の大会があることを意味します。S部門では、9×9の普通のルールで解く問題のほか、対角線にも1から9までの数字が入るなど、通常ルール+追加ルールで解く問題も数多く出題されます。
  • P:コンテストのうち、数独以外のパズルが出題される部門のことです。P部門では、数字を埋めるパズル、マスを塗るパズル、ループを作るパズルなど多種多様なパズルを解くことになります。
  • アンサーキー:コンテスト中、問題が解けた時に運営側に提出する解答盤面の一部のことです。問題が解けたかどうかは、このアンサーキーが正しいかどうかによって判定されます。入力ミスで得点を逃すのは勿体ないので、制限時間が終わる前に間違いがないかしっかりチェックしましょう。
  • インストラクション:コンテスト開催期間の前に公開される、出題される問題の種類や配点が載っているファイルのことです。会話の中では「インスト」と略すこともあります。一通り目を通して、見たことのないパズルについては、例題を解いてコツをつかんでおくことが重要です。
  • 誤答:パズルが全て解けているのに、何かがわずかに間違っていることです。例えばアンサーキーを打ち間違えたり、一マス塗り忘れていたり。誤答をするとその問題の得点が0点になり、基本的に救済措置はありません。パズラーの敵。気を付けましょう。
  • フィニッシュ:コンテストの全ての問題を制限時間以内に解き終わることです。大抵のコンテストの場合、残り時間に応じてボーナス点が加算されます。

3. 紹介するコンテストサイト一覧と記事のリンク

GP予選

WPF SUDOKU / PUZZLE GRAND PRIX (SGP / PGP) ※12/20 記事公開

 世界規模の年間コンテストサイトです。

大規模コンテストサイト

Logic Masters India (LMI) ※12/6 記事公開

 初心者から上級者まで楽しめる多種多様なコンテストサイトです。

Logic Masters Deutschland (LMD) ※12/13 記事公開

 世界最大規模のパズル投稿サイトです。

国内予選

UKSC / UKPC (イギリス予選) ※1/10 記事公開

 初心者~中級者向けの予選です。

USPC / USSQ (アメリカ・カナダ・イタリア予選) ※1/17 記事公開

 夜更かしが苦にならない上級者向けの予選です。

WSC / WPC選抜大会 (日本予選)

 毎年6月頃に開催される日本予選です。

  • 日本パズル連盟(JPF)リンク:JPF
  • 紹介記事:WSC/WPC選抜大会のすすめ

日々の単問練習コンテストサイト

Fed-SuDoKu ※12/27 記事公開

 中級者~上級者向けの日・週替わり数独サイトです。

SudokuCup ※1/3 記事公開

 初心者向けの問題も出題される日替わり数独サイトです。

CrocoPuzzle

 日替わりパズルサイトです。

4. コンテストに参加する上での注意事項

 最後に、全てのオンラインコンテストに共通するマナーについて説明します。

1. 複数のアカウントを使って同一のコンテストに2回以上参加しない。
2. コンテスト中に他人・ソルバーの力を借りて解答しない。
→ いずれも失格扱いになります。開催者の善意を踏みにじる行為です。絶対にしないようにしましょう。

3. コンテスト期間中は、自分の参加が終わっていても問題や自分の得点に関する情報を発信しない。
→ まだ解いていない人の楽しみを奪ってしまうことになります。また、コンテストの難易度を類推できるような発言をすると、競技の公平性が保てなくなってしまいます。

 以上のマナーを守り、パズラーシップに則ってコンテストを楽しみましょう!

5. おわりに

 ここまで、競技パズルとオンラインコンテストサイトについて紹介してきました。今まで競技パズルを知らなかった方、知ってはいたけれどどういうコンテストがあるのか、どうすればコンテストに参加できるかわからなかったという方が一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

6. 文責

 白岡市民 (Twitter:Whitehill9)
 panista

7. 追記

 長文になりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
 「日本の予選は?」「なんでCrocoがないんだ」「オンサイトコンテストも紹介してほしい」といった要望には順次お応えしていきたいと思っておりますので、本記事のコメント・白岡市民のTwitterのどちらかにご連絡ください。来年2月くらいから本格的に取り組む予定です。(白岡市民)

LMI PR 2024 Episode2 インストラクション和訳

 2/23(金)~3/1(金)に開催されるLMI Puzzle Ramayan 2024 Episode2 (Loops & Numbers) のルールを紹介していきます。LMIの登録方法等についてはLMIのすすめをご覧ください。 

0. 目次

1. コンテスト概要

1-1. 部門とテーマ

 今回の部門はP(パズル)、テーマは "Loops & Numbers"です。ループを作るパズルや数字を置くパズルが出題されます。

1-2. 開催期間

 日本時間2/23(金)3:30:01 ~ 3/1(金)3:29:59

 ※変更になる場合があります。

1-3. 制限時間と配点

 制限時間は60分、配点は100点満点です。完答を目指すには1.7点/分のペースで問題を解いていくことになります。ペース配分の参考にしてください。

 尚、制限時間内に全ての問題を解き終えて提出した場合、残り時間(秒)に応じて1.0点/分(=0.01666...点/秒)が加算されます。

 また、本コンテストではInstant Gradingが採用されており、解けた問題のアンサーキーを送信するとすぐに正誤が判定されますが、誤答するとその問題に関しては配点に応じたペナルティがつきます。1度誤答すると配点の90%、そこから同じ問題で誤答する度に、配点の70%、40%、0%の得点しか得られなくなります。アンサーキーの入力ミスに注意しましょう。    

2. 各問題のルールとアンサーキー

 今回出題される全8種類のルールとアンサーキーを紹介していきます。インストラクションはコンテストページからダウンロードできます(冒頭のリンク参照)。 

1-3. Geradeweg (2, 4, 8点)
  • 盤面に交差や枝分かれのない1つのループを作ります。
  • ループは全ての数字を通ります。
  • 数字は、その数字を通るループの直進部分の長さを表します。
  • サイズは8x8,9x9,10x10です。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、左・上から順に、矢印の方向に進んだ線の長さを順にすべて入力。2桁の場合は1桁目を入力。矢印の方向に進んだ線がない場合は0を入力。
4-6. Round Trip (4, 6, 4点)
  • 盤面に1つのループを作ります。ループは交差しても構いませんが、交差しているマスでは必ず直進します。
  • 外側の数字は、その行・列において数字から盤面を見た方向に進んでいる線のうち、最も近くにある線が通ったマスの数を表しています。
  • サイズは6x6,7x7,7x7です。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、左・上から順に、矢印の方向に進んだ線の長さを順にすべて入力。2桁の場合は1桁目を入力。矢印の方向に進んだ線がない場合は0を入力。
7-9. Turning Fences (3, 8, 12点)
  • 盤面に交差や枝分かれのない1つのループを作ります。
  • 数字は、そのマスの4隅の点のうち、ループが曲がるものの数を表します。
  • サイズは8x8,8x8,9x9です。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、左・上から順に、矢印の方向に進んだ線の長さを順にすべて入力。2桁の場合は1桁目を入力。矢印の方向に進んだ線がない場合は0を入力。
10-11. Geradeweg [Full] (1, 3点)
  • 盤面に交差や枝分かれのない1つのループを作ります。
  • ループは全ての数字を通ります。
  • ループは全てのマスを通ります。
  • 数字は、その数字を通るループの直進部分の長さを表します。
  • 数字のマスでループが曲がった場合、両側にその数字の長さを持つ線が伸びます。
  • サイズは8x8,10x10です。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、左・上から順に、矢印の方向に進んだ線の長さを順にすべて入力。2桁の場合は1桁目を入力。矢印の方向に進んだ線がない場合は0を入力。
12-14. Doppelblock (2, 3, 4点)
  • 各行・各列に、1から"盤面サイズ-2"までの数字が1つずつ、黒マスが2つ現れるようにします。
  • 外側の数字は、その行・列で黒マスに挟まれた数字の合計を表します。
  • サイズは5x5,6x6,6x6です。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、左・上から順に、数字が入ったマスはその数字を、数字が入らなかったマスはXを入力。
15-17. TomTom (5, 6, 4点)
  • 各行・各列に、1からN(Nは盤面の辺の長さ)の数字を1つずつ入れます。
  • 領域の左上の数字は、その領域の数字すべてについて、四則演算(+-x/)のいずれかをした計算結果を表します。
  • 領域の左上に記号がある場合、その記号の計算を行います。
  • 引き算と割り算は、最も大きい数字から、他のすべての数字を引き/割ります。
  • 領域には、同じ数字が入っても構いません。
  • サイズは5x5,6x6,6x6です。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、左・上から順に、マスに入った数字を入力。
18-20. Patchwork (2, 5, 7点)
  • 各行・各列に1-N(Nは太線で囲まれた各領域のマス数)の数字が同じ回数ずつ現れるようにします。
  • 同じ数字はタテヨコに隣り合いません。
  • サイズは6x6,8x8,9x9です。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、左・上から順に、マスに入った数字を入力。
21-22. Tripleblock (2, 5点)
  • 各行・各列に、1から"盤面サイズ-3"までの数字が1つずつ、黒マスが3つ現れるようにします。
  • 外側の数字は、その行・列の黒マスに挟まれた数字の合計を左・上から順番に表します。
  • サイズは6x6,7x7です。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、左・上から順に、数字が入ったマスはその数字を、数字が入らなかったマスはXを入力。

3. 競技マナーの確認

  1. 複数のアカウントを使って同一のコンテストに2回以上参加しない。
  2. コンテスト中に他人・ソルバーの力を借りて解答しない。
  3. コンテスト期間中は、自分の参加が終わっていても問題や自分の得点に関する情報を発信しない。

以上のマナーを守ってコンテストに参加しましょう。

4. おまけ:コンテストを始める前のチェックリスト

  • インストラクションを読み、全てのルールとアンサーキーの形式について理解している。
  • あらかじめ本番のファイル ("Puzzle Booklet") をダウンロードしている。
  • プリンターがちゃんと動く。
  • プリンターのインクに余裕がある。
  • 手元に十分な数の筆記用具がある。

下の3つについては確認を忘れがちですが、しくじると競技中に無駄なストレスを抱えてしまうので、しっかり環境を整えておきましょう。

5. 文責

 白岡市

LMI SM 2024 Episode1 インストラクション和訳

2/9(金)~2/16(金)に開催されるLMI Sudoku Mahabarat 2024 Episode1 (Standard & Irregular) のルールを紹介していきます。LMIの登録方法等についてはLMIのすすめをご覧ください。

0. 目次

1. コンテスト概要

1-1. 部門とテーマ

 今回の部門はS(ナンプレ)、テーマは "Standard & Irregular" です。他の大会でも良く見かける定番系の問題や、ブロックの形が特殊な問題が出題されます。

1-2. 開催期間

 日本時間2/9(金)3:30:01~2/16(金)2:29:59

1-3. 制限時間と配点

 制限時間は90分、配点は100点満点です。完答を目指すには1.1点/分のペースで問題を解いていくことになります。ペース配分の参考にしてください。

 尚、制限時間内に全ての問題を解き終えて提出した場合、残り時間(秒)に応じて1.0点/分(=0.01666...点/秒)が加算されます。

 また、本コンテストではInstant Gradingが採用されており、解けた問題のアンサーキーを送信するとすぐに正誤が判定されますが、誤答するとその問題に関しては配点に応じたペナルティがつきます。1度誤答すると配点の90%、そこから同じ問題で誤答する度に、配点の70%、40%、0%の得点しか得られなくなります。アンサーキーの入力ミスに注意しましょう。

2. 各問題のルール

 今回出題される全8種類のルールを紹介していきます。お手元にインストラクションをご用意ください。インストラクションはコンテストページからダウンロードできます(冒頭のリンク参照)。
 括弧の中は6×6サイズの問題の場合のルールです。

2-0. 共通

<ルール>

  • 全ての行・列・太線で囲まれた3×3(2×3)のブロックに1から9(6)までの数字が1回ずつ入るようにします。

<アンサーキー>

  • 矢印のある行・列について、入った数字を左・上から順番に入力します。
1-2. Classic Sudoku 6x6 (1, 1点)
  • 共通ルールに従います。
  • 6×6サイズの問題が2問出題されます。
3-6. Classic Sudoku 9x9 (5, 6, 5, 4点)
  • 共通ルールに従います。
  • 9×9サイズの問題が4問出題されます。
7-8. Diagonal Sudoku 6x6 & 9x9 (3, 7点)
  • 共通ルールに従います。
  • 点線で示された2つの対角線にもそれぞれ1から9(6)までの数字が1回ずつ入ります。
  • 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。
9-10. Thermo Sudoku 6x6 & 9x9 (4, 13点)
  • 共通ルールに従います。
  • 灰色のマスは温度計を表しており、球部から先端に向かって数字が大きくなります。
  • 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。
11-12. Windoku 6x6 & 9x9 (2, 9点)
  • 共通ルールに従います。
  • 灰色の3×3(2×3)のブロックにもそれぞれ1から9までの数字が1回ずつ入ります。
  • 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。
13-14. Irregular Sudoku 6x6 & 9x9 (2, 11点)
  • 全ての行・列・太線で囲まれたブロックに1から9までの数字が1回ずつ入るようにします。
  • 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。
15-16. Toroidal Sudoku 6x6 & 9x9 (4, 14点)
  • 共通ルールに従います。
  • 盤面の各辺は上下・左右に連続しています。
  • 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。
17-18. Scattered Sudoku 6x6 & 9x9 (2, 7点)
  • 共通ルールに従います。
  • 9(6)つの灰色のマスにも1から9(6)までの数字が1回ずつ入ります。
  • 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。

3. 競技マナーの確認

  1. 複数のアカウントを使って同一のコンテストに2回以上参加しない。
  2. コンテスト中に他人・ソルバーの力を借りて解答しない。
  3. コンテスト期間中は、自分の参加が終わっていても問題や自分の得点に関する情報を発信しない。

以上のマナーを守ってコンテストに参加しましょう。

4. おまけ:コンテストを始める前のチェックリスト

  • インストラクションを読み、全てのルールとアンサーキーの形式について理解している。
  • あらかじめ本番のファイル ("Sudoku Booklet") をダウンロードしている。
  • プリンターがちゃんと動く。
  • プリンターのインクに余裕がある。
  • 手元に十分な数の筆記用具がある。

下の3つについては確認を忘れがちですが、しくじると競技中に無駄なストレスを抱えてしまうので、しっかり環境を整えておきましょう。

5. 文責

 白岡市

Happy New Year 2024 Sudoku Contest インストラクション和訳

 12/31(日)~1/6(土)に開催されるHappy New Year 2024 Sudoku Contestのルールを紹介していきます。LMIの登録方法等についてはLMIのすすめをご覧ください。  

0. 目次

1. コンテスト概要

1-1. 部門とテーマ

 2024年の新年を記念したコンテストです。13種18問が出題されます。配点は、コンテスト期間終了後、正解者の割合を元に計算されます。

1-2. 開催期間

 日本時間12/31(日)3:30:00~1/6(土)2:59:59

 ※変更になる場合があります。

1-3. 制限時間と配点

 制限時間は150分、配点はコンテスト終了後に各パズルの正解者の割合に反比例するように決定されます。各パズルの難易度は"Easy", "Medium", "Hard"の3段階で表示されます。

 配点の計算方法は以下の通りです。

  • 正解率が3番目に高いパズルを20点とする。
  • 正解率が2番目に低いパズルを80点とする。
  • 以上の条件を満たす対数関数を求める。

 Samurai Sudokuの場合、盤面全体の配点は全盤面を正答した人の割合によって決定されます。各盤面の部分点は、正解率の中央値を持つ盤面の配点が全盤面の平均配点になるように対数フィッティングします。

 具体例を用いた配点の計算方法についてはインストラクションのP.4を参照ください。

 尚、制限時間内に全ての問題を解き終えて提出した場合、残り時間(分)に応じて総得点の1%/分が加算されます。

 また、本コンテストではInstant Gradingが採用されており、解けた問題のアンサーキーを送信するとすぐに正誤が判定されますが、誤答するとその問題に関しては配点に応じたペナルティがつきます。1度誤答すると配点の90%、そこから同じ問題で誤答する度に、配点の50%、0%の得点しか得られなくなります。アンサーキーの入力ミスに注意しましょう。    

2. 各問題のルールとアンサーキー

 今回出題される全13種類のルールとアンサーキーを紹介していきます。インストラクションはコンテストページからダウンロードできます(冒頭のリンク参照)。 

0. 共通

<ルール>

  • 全ての行・列・太線で囲まれた3×3のブロックに1から9までの数字が1回ずつ入るようにします。

<アンサーキー>

  • 指定された行・列について、入った数字を左・上から順番に入力します。
1-6. Classic
  • 共通ルールに従います。
7. Antidiagonal
  • 共通ルールに従います。
  • 各対角線には、それぞれ3種類の数字が3回ずつ入ります。
8. Coded
  • 共通ルールに従います。
  • 同じアルファベットのマスには同じ数字が入り、異なるアルファベットのマスには異なる数字が入ります。
9. Determinant
  • 共通ルールに従います。
  • 格子点に書かれた四角の中にある数字は、(左上のマス)×(右下のマス)-(右上のマス)×(左下のマス)を計算した結果を表します。
10. Distance
  • 共通ルールに従います。
  • 外枠の◯-△:◇(◯、△、◇には数字が入る)は、その行・列に入る◯と△の間の距離が◇であることを示します。
  • 外枠のヒントから見て、◯と△はこの順番で出てきます。
11. Distanced Alternating Lines
  • 共通ルールに従います。
  • 灰色の線上の隣り合うマスに入る数字の偶奇は異なり、差は3以上になります。
12. Extra Region
  • 共通ルールに従います。
  • タテヨコに繋がる9マスからなる色付きの領域にも、1から9までの数字が1回ずつ入ります。
13. Hidden Dihedral Shape
  • 共通ルールに従います。
  • 指定された数字つきの図形を盤面に配置します。
  • 図形は回転(45°単位)・反転させても構いません。
  • 異なる図形同士が重なってはいけません。
  • 図形の置き方は一通りになるとは限りません。
14. Killer
  • 共通ルールに従います。
  • 点線で囲まれた領域の左上にある数字は、その領域内の数字の和を示します。
  • 数字は点線で囲まれた領域の中で重複しません。
15. Nonconsecutive
  • 共通ルールに従います。
  • タテヨコに隣り合うマスには、連続した数が入りません。
16. Samurai
  • 共通ルールに従います。
  • 5つの盤面が重なっています。重なっている領域は、両方の盤面で使用します。
  • 灰色の点線でつながっているマスには同じ数字が入ります。
17. Thermo
  • 共通ルールに従います。
  • 灰色のマスは温度計を表しており、球部から先端に向かって数字が大きくなります。
18. X-Sum and Product
  • 共通ルールに従います。
  • 外側の数字の一番手前に入る数字をXとします。外側の数字は、その行・列の手前からX番目までの数字の和、または積を表します。

3. 競技マナーの確認

  1. 複数のアカウントを使って同一のコンテストに2回以上参加しない。
  2. コンテスト中に他人・ソルバーの力を借りて解答しない。
  3. コンテスト期間中は、自分の参加が終わっていても問題や自分の得点に関する情報を発信しない。

以上のマナーを守ってコンテストに参加しましょう。

4. おまけ:コンテストを始める前のチェックリスト

  • インストラクションを読み、全てのルールとアンサーキーの形式について理解している。
  • あらかじめ本番のファイル ("Puzzle Booklet") をダウンロードしている。
  • プリンターがちゃんと動く。
  • プリンターのインクに余裕がある。
  • 手元に十分な数の筆記用具がある。

下の3つについては確認を忘れがちですが、しくじると競技中に無駄なストレスを抱えてしまうので、しっかり環境を整えておきましょう。

5. 文責

 白岡市

2023年10月末までお休みします

 いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
 申し訳ございませんが、管理人の多忙につき、2023年10月末まで海外のパズル大会のインストラクション和訳記事をお休みさせていただきます。余裕があれば記事を公開するかもしれませんが、不定期投稿になります。お休みしている間に開催された大会については、後日可能な限り記事にしたいと思います。
 今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。

 白岡市