LMI SM 2019 Round1 インストラクション和訳

 12/14(金)~18(火)に開催されるLMI Sudoku Mahabarat 2019 Round1(Standard) のルールを紹介していきます。LMIの登録方法等についてはLMIのすすめをご覧ください。

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0. 目次

1. コンテスト概要

1-1. 部門とテーマ

 今回の部門はS(数独)、テーマは "Standard" です。LMI以外のコンテストでもよく出る種類の問題が出題されます。

1-2. 開催期間

 日本時間12/14(金) 15:30 ~ 19(水) 3:30
 ※変更になる場合があります。

1-3. 制限時間と配点

 制限時間は90分、配点は100点満点です。完答を目指すには1.1点/分のペースで問題を解いていくことになります。ペース配分の参考にしてください。
 尚、制限時間内に全ての問題を解き終えて提出した場合、残り時間(秒)に応じて1.0点/分(=0.01666...点/秒)が加算されます。
 また、本コンテストではInstant Gradingが採用されており、解けた問題のアンサーキーを送信するとすぐに正誤が判定されますが、誤答するとその問題に関しては配点に応じたペナルティがつきます。1度誤答すると配点の90%、そこから同じ問題で誤答する度に、配点の70%、40%、0%の得点しか得られなくなります。アンサーキーの入力ミスに注意しましょう。

2. 各問題のルール

 今回出題される全7種類のルールを紹介していきます。お手元にインストラクションをご用意ください。インストラクションはコンテストページからダウンロードできます(冒頭のリンク参照)。
 括弧の中は6×6サイズの問題の場合のルールです。

2-0. 共通ルール

 全ての行、列、太線で囲まれた3×3(2×3)のブロックに1から9(6)までの数字が1回ずつ入るようにします。

2-1. Mini Classic Sudoku

 共通ルールに従います。
 6×6サイズの問題が4問出題されます。

2-2. Classic Sudoku

 共通ルールに従います。
 9×9サイズの問題が4問出題されます。

2-3. Diagonal Sudoku

 共通ルールに加え、

  • 点線で示されている左上から右下、右上から左下の2つの対角線上のマスにもそれぞれ1から9(6)までの数字が入る

 というルールに従います。
 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。

2-4. Palindrome Sudoku

 共通ルールに加え、

  • 線でつながれたマスは、その線のどちらの端から読んでも数字の並びが同じになるようにする(例えば、1441、25352といった並びになる)

 というルールに従います。
 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。

2-5. Thermo Sudoku

 共通ルールに加え、

  • 線でつながれたマスは温度計(Thermometer)であり、球部(丸が描かれているマス)から先端に向かってだんだん数字が大きくなっていくようにする

 というルールに従います。
 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。

2-6. Windoku Sudoku

 共通ルールに加え、

  • 灰色の3×3(2×3)のブロックにも、それぞれ1から9(6)までの数が入る

 というルールに従います。
 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。

2-7. Arrow Sudoku

 共通ルールに加え、

  • 丸の描かれたマスに入る数字は、そこから伸びる矢印の通るマスの数字の和と等しくなる

 というルールに従います。
 6×6サイズと9×9サイズの問題が1問ずつ出題されます。

3. 競技マナーの確認

  1. 複数のアカウントを使って同一のコンテストに2回以上参加しない。
  2. コンテスト中に他人・ソルバーの力を借りて解答しない。
  3. コンテスト期間中は、自分の参加が終わっていても問題や自分の得点に関する情報を発信しない。

以上のマナーを守ってコンテストに参加しましょう。

4. おまけ:コンテストを始める前のチェックリスト

  • インストラクションを読み、全てのルールとアンサーキーの形式について理解している。
  • あらかじめ本番のファイル ("Sudoku Booklet") をダウンロードしている。
  • PCにAdobe Flash Player が入っている。
  • プリンターがちゃんと動く。
  • プリンターのインクに余裕がある。
  • 手元に十分な数の筆記用具がある。

下の3つについては確認を忘れがちですが、しくじると競技中に無駄なストレスを抱えてしまうので、しっかり環境を整えておきましょう。

5. 文責

 白岡市民 (Twitter:Whitehill9)

LMDのすすめ


 Logic Masters Deutschland e. V.  (LMD) の利用の仕方 (登録方法・参加方法等) について紹介します。
 LMDリンク:https://logic-masters.de/

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目次

1. 概要

 ドイツで運営されているパズルの投稿サイトです。年に一度、ドイツ代表を決めるLogic Masters(パズル)と Deutsche Sudoku Meisterschaft(German Sudoku Championships)(数独)が行われています。また、年に5-10回ほど不定期にオンラインコンテストが開催されています。さらに、自由にパズルを投稿し、サイトメンバーの解答を記録するページもあり、2018年11月現在で3400問を超えるパズルや数独が投稿されています。世界最大規模のパズル投稿サイトで、特にマニアックなルールのパズルが好まれる傾向があります。ドイツ語なので閲覧が難しいですが、一見の価値のあるサイトです。

2. 準備

 ドイツ語のサイトなので、翻訳が必須でしょう。
 トップページの右上などにイギリスの国旗があります。国旗をクリックすることで英語のページになります。ただし、おおよそ半分程度のページしか翻訳に対応していません。

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 (ドイツの国旗を押すとドイツ語のサイトに戻ります。ドイツの国旗しか表示されないページでは、英語のページはありません。国旗左のボタンを押すと印刷用のシンプルなページになります。)
 幸いなことに、Google翻訳を使えばドイツ語をかなりナチュラルな英語に翻訳することができます。Google Chromeの自動翻訳機能や、コピペをしてGoogle翻訳を使いましょう。ただし、ドイツ語や英語を日本語に翻訳する精度は決して高くないので、日本語化は妥協が必要です。

3. 登録方法

 登録することで、オンラインコンテストへの参加・過去問の閲覧ができるようになります。Puzzle Portalの利用や、Logic Mastersの過去問の閲覧には登録は必須ではありません。
 登録の手順は以下の通りです。登録はドイツ語のページで行ってください。

① どのページでもよいですが、"Anmelden(Register)" という枠があります。枠の下の方にある、"Refistrieren(Registration)" をクリックします。

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② 登録ページに移動します。(*)が必須事項です。
 必須事項以外は入力しなくても登録できますが、以下の内容は登録推奨です。

  • E-Mail:パスワード紛失時の連絡用に使います。
  • Vorname,Nachname(First name, Family name):オンラインコンテストの結果発表で使用される名前です。世界大会は本名で参加するなど、競技パズルは本名の使用機会が多いコミュニティです。名前はオンラインで公開されてしまいますが、チート行為を防ぐ意味でも本名登録が推奨されています。
  • Staatsbürgerschaft(citizenship):国籍はJapanを選択しましょう。

 以下の内容は登録すると機能が増えます。

  • Adresse(Address):住所です。基本的に入力は必要ありませんが、入力しないと問題投稿機能など一部の機能に制限がかかります。普段使う機能はないので、優先度は低いです。

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③ 入力が終わったら、Registrierenをクリックすると登録が完了します。
④ ①で使った "Anmelden(Register)" の "Name" と "Passwort" に、先ほど登録したログインネームとパスワードを入力すればログインできます。
 注意:ブラウザの自動翻訳機能が働いている場合、ログインができません。自動翻訳機能をオフにするか、英語のページでログインをしてください。

 以下、英語版のサイトで説明します。

4. The Puzzle Portal

 画面上のタブで "PUZZLES" → "PUZZLEPORTAL" と辿るとアクセスできます。登録していなくても問題の閲覧、正解判定の利用はできますが、解答状況の記録、コメント、問題の投稿には登録が必要です。

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概要

 3400問以上のパズルが登録なしで遊べます。サイトに登録をすると、自分の解いた問題を管理する機能、問題の解答者リストに自分の名前が載る機能や、問題の評価機能が使えるようになります。問題の投稿も可能ですが、まだ日本人で投稿した人はいません。評価がかなり厳しいほか、英語の説明文が必要など、ハードルは高いです。

画面の見方

 問題数がとにかく多いうえに画面がごちゃごちゃしており、検索にはコツが必要です。
 トップ画面の中央に、代表的な問題5問ずつのリンクが張られています。

  • The easiest puzzles : 難易度が易しい順
  • The most beautiful puzzles : 評価が高い順
  • The newest puzzles : 投稿が新しい順

 それぞれ、 "show complete list" をクリックすると、全問題がソートされて表示されます。

記号の説明

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評価項目の基準

 (筆者の主観です。同等の難易度の問題は日本ではトケタ以外ではほとんど見かけないため、高難易度はトケタ基準です。持っていない人は申し訳ありません。)

  • 難易度
    ★☆☆☆☆ easy-normal
     易しく、すぐに解ける。小さいサイズのものが多い。ニコリで言うと、ほぼすべての問題がこの難易度。
    ★★☆☆☆ hard
     パズル大会の中~高配点問題。ニコリの特別に難しい問題。
    ★★★☆☆ very hard
     パズル大会の最高配点問題。解ける人が限られてくる。トケタで4前後。
    ★★★★☆ super hard
     大会ではあまり見ないレベルの高難易度。トケタで5~5+。
    ★★★★★ extreme
     観賞用。時間無制限でも解けない。トケタで5+以上。

  • 評価
    ~60%
     不満。パズルとして不十分、理不尽な謎解き要素があり解けないなど。
    60~75%
     やや不満。易しすぎて解きごたえがない、理詰めがない、意図が不明瞭。
    75%~85%
     やや満足。多少引っかかるところもあるが、楽しめる。
    85%~95%
     満足。解きごたえがある、アイデアが面白い。
    95%~100%
     大変満足。これを解いておけば間違いがない。ただし、超高難易度も多い。

おすすめの楽しみ方

 最初は、★が1つか2つで評価が80%を超えている問題がオススメです。このサイトではほとんどのパズルで特殊な追加ルールが導入されています。全ての数字が1ずれている、実は10進法ではないなど意味不明なルールもたくさんあるので、よく知っているパズルに見えてもルール文はよく読んでから解きましょう。また、血迷って★★★★★の問題に突撃しないようにしましょう。筆者も数えるほどしか解けていません。(世界にはほぼ全て解いている人もいるようですが・・・)数独ではRichardという作者がsudoku variant seriesというタイトルで隔週水曜日にバリエーション数独を投稿しており、現在240種類以上のルールのハードな数独が解けます。

パズルページの例

 画面下か右の入力欄に指定されたSolution code(アンサーキー)を入力し、 "Submit solution code" を押すと正解判定が出ます。ルールやアンサーキーは問題によってかなり特殊で、読解が困難なことがよくあります。分からないときは、画面の一番下にあるCommentsを読むとたまに作者が答えているので、チェックしてみると良いでしょう。投稿が新しければ自分でコメントするのもありです。

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そのほかの問題の探し方

 画面左にあるMenuから "Search puzzles" をクリックすると、簡易検索画面が出ます。
 新しい順・評価の高い順・難易度の低い順・難易度の高い順・解答者が多い順・解答者が少ない順でソートできます。
 更に、 "Advanced Search" をクリックすると、詳細な検索画面が出ます。キーワード検索・投稿日時・評価・作者・問題のタイプなどの検索ができます。項目が多すぎるので、ここでは説明は省きます。慣れてきたら使ってみると良いでしょう。

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5. Contest

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 オンラインコンテストのページです。登録が必須です。インストラクションや過去の大会結果は登録せずに見ることができます。
 画面上のタブで "PUZZLES" → "CONTESTS" と辿るとアクセスできます。

参加方法

 コンテスト名をクリックし、ログインをすると以下のような画面になります。右枠の "Instructions" からインストラクションが、 "Contest" からパスワードつきの問題ファイルがダウンロードできます。"Main data" には、大会の開催期間(ドイツ時間)と、大会の制限時間が書かれています。"Details" は大会の詳細ルールです。終了したコンテストの場合、"Results" で結果発表を見ることができます。

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 画面中央のStart Contestボタンを押すと、タイマーがスタートします。アンサーキー入力画面になり、問題のパスワードが表示されます。あとは通常のコンテストと同じです。インストラクションに書かれたアンサーキーを時間内に入力すれば、得点することができます。時間内に何回送信しても構いませんが、同点の場合最も早く送信した人が上位になります。

過去問へのアクセス方法

 問題へのアクセス方法は、参加方法と全く同じです。
 終了したコンテストでも同様のフォームが動作します。Start Contestボタンを押すと、タイマーがスタートし、アンサーキー入力画面に移り、問題のパスワードが表示されます。このパスワードを使うことで、過去問を見ることができます。また、解答を送信することもできます。結果発表ページの一番下の行に、Free subnameという枠ができ、そこに採点結果が表示されます。最初は驚くかもしれませんが、24時間立つと自動で削除されるので安心してください。リアルタイムで参加した人と点数を比べることができる機能です。

6. Logic Masters

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 ドイツのパズルチャンピオン及び、WPCのドイツ代表を決めるために毎年行われているコンテストです。予選はオンラインで、本選はドイツ国内の会場で行われる本格的な大会になっています。
 画面上のタブで "CHAMPIONSHIPS" → "LOGIC MASTERS" と辿るとアクセスできます。登録しなくても過去問を閲覧することはできますが、オンライン予選の参加には登録が必要となります。

参加方法

 開催時期が近づくと、サイトのトップページ右に、Logic Masters Online Qualifier などと書かれたリンクができます。これをクリックすることで、他のオンラインコンテストと同じ形式のページに飛ぶことができます。大会の形式は、他のコンテストと全く同じです。

過去問へのアクセス方法

① "Menu" から "Aechive" を選択すると、各年のリンクが張られたページに行きます。

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② 適当な年をクリックし、右枠の "Untermenü" から "Rätsel" をクリックします。

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③ ファイルの一覧が表示されるので、必要なファイルをダウンロードします。年によってファイルの数が違いますが、見方は同じです。
 Qualifikationが予選、Endrundeが本選です。Anleitungがインストラクション、RätselやRundeが問題冊子、MusterlösungやLösungenが解答冊子、Finaleが本選のプレーオフ問題となっています。(Stichrätselは、同点が発生した場合に順位を決めるための予備問題です。)
 かなりの量があり、また非常に凝ったルールの問題も多く出題されているため、解きごたえがあります。ただし、英語ルールがのっていない年があります。最悪の場合、pdfから文字列がコピーできない年もあります。最終手段としてGoogle driveGoogle翻訳アプリについているOCR機能(写真を文字列に変換する機能)を使うことで翻訳が可能です。OCR機能については各自検索をお願いします。

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7. Logic Masters

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 Logic Masters の数独版です。ドイツの数独チャンピオン及び、WSCのドイツ代表を決めるために毎年行われているコンテストです。予選はオンラインで、本選はドイツ国内の会場で行われる本格的な大会になっています。
 画面上のタブで "CHAMPIONSHIPS" → "GERMAN SUDOKU CHAMPIONSHIP" と辿るとアクセスできます。登録しなくても過去問を閲覧することはできますが、オンライン予選の参加には登録が必要となります。
 大会の参加方法、過去問の閲覧方法は、Logic Mastersと同じです。"Menu" から "Aechive" を選択すると各年のリンクが張られたページに行くので、適当な年をクリックし、右枠の "submenu" から "Rätsel" をクリックすれば過去問が閲覧できます。毎年50問を超える問題が揃っています。なぜか日本では知名度が低いですが、しっかりとした質の問題が揃っています。

8. その他

 メインコンテンツは以上の4つですが、この他にもいくつかパズルコンテンツがあります。様々なページに散らばっているので、慣れてきたら、上のタブから色々なページを探してみると面白いと思います。

9. 文責

 panista


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LMIのすすめ


 Logic Masters India (LMI) の利用の仕方 (登録方法・参加方法等) について紹介します。
 LMIリンク:http://logicmastersindia.com/home/

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1. 概要

 インドのパズル連盟が運営しているコンテストサイトです。インドの国内予選のほか、年に20~30程度のコンテストが開催されます。難易度・出題される問題の種類という点で様々なコンテストが開かれており、世界から多くの選手が参加しています。独自のレーティングシステムもあります。また、過去問も公開されており、練習に役立てることができます。

2. 主なコンテスト

 毎年何回かにわたって開催されているコンテストを紹介します。

  • Sudoku Mahabharat (数独マハーバーラタ)
    インドの国内予選も兼ねている、中級レベルの数独コンテストです。
    2018年には、出題ジャンルを変えて4回開催されました。

  • Puzzle Ramayan (パズルラーマーヤナ)
    数独マハーバーラタ同様、インドの国内予選を兼ねるパズルコンテストです。
    2018年には、出題ジャンルを変えて5回開催されました。

 尚、この他にも様々な単発コンテストが開催されます。

3. 準備

 コンテストに参加するには、Adobe Flash Playerが必要となります。あらかじめ環境を整えておきましょう。
 Adobe Flash Playerのサポート終了に伴い、不要になりました。UIが若干変更されています。 また、Internet Explorerだとコンテストを開始できないようなので、他のブラウザで参加することをお勧めします。(2021/01/10追記)

4. 登録方法

 登録することでコンテストの参加、過去問の閲覧が可能となります。手順は以下の通りです。

① トップページの上の方の “Login/Register” をクリックします。

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② 次に出てきた画面で、右上の “Register” をクリックします。

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利用規約を読み、 “I agree to the terms above.” にチェックを入れ、 "Submit" ボタンを押します。

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④ 必要事項を入力します。

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*が必須事項です。

  • 認証コード*:右に表示される数字をそのまま入力します。
  • ユーザーネーム*:ログインする時に使います。また、コンテストの順位表にニックネームが載ります。登録後に変更することはできないのでよく考えて決めましょう。
  • パスワード*:ログインする時に使います。
  • メールアドレス*:パスワード紛失時に使います。
  • 本名:ニックネームと共にオンラインで公開されます。登録しなくても構いません。
  • 連絡先の公開の可否*:上で登録したメールアドレスを公開してもいい場合は ”Yes” を、公開したくない場合は “No” を選びましょう。
  • 時間オフセット*: 日本の現在時刻を選択するところですが、インドと日本の時差は3.5時間であるのに対し、選択肢にあるのはインドの時刻から1時間刻みの時間です。インド時間+3hかインド時間+4hの時刻を選びましょう。
  • 表示する言語*: 画面に表示される言語です。“US English” (英語)の一択になります。

⑤ 全て入力し終えたら、入力フォームの一番下の “Submit” をクリックします。

 以上で登録手続きは終わりです。登録が完了次第、登録したメールアドレスに運営から連絡が届きます。
 ※登録手続きが完了してもメールが届かないという声が寄せられています。登録自体は完了していることがあるようなので、時間をおいて試しにログインしてみてください。(2021/01/10追記)
 登録後は、トップページの上の “Login/Register” メニューをクリックし、次の画面の右上に出てきた枠に先ほど設定したユーザーネームとパスワードを入力することでログインできます。

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5. 参加方法

5-1. 年間スケジュールの確認

 今後開催される予定のコンテストを確認することができます。トップページの右の方にある “Championship” → “Monthly Tests” をクリックすると、コンテスト一覧が表示されます。

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 参加したいコンテストについては、開催日時を手帳等にメモしておきましょう。尚、コンテスト名のSMはSudoku Mahabaratを、PRはPuzzle Ramayanを表しています。

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5-2. インストラクションの確認

 コンテストの開催が近づくと、トップページの右上の方にコンテスト名・開催日時・リンクが表示されます。リンクをクリックすることで、コンテストページにアクセスし、インストラクションを入手することができます。

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 下の図はコンテストページの例(2021年1月に開催されたWELCOME 2021)です。左の方にある “Downloads” → “Instruction Booklet” をクリックし、インストラクションをダウンロードします。

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 画面中央の"More Information"をクリックすると、大会の詳細情報が表示されます。

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5-3. コンテスト参加

 コンテスト開催期間に入ると、開催期間が終了するまでの数日間のうち好きな時間にコンテストに参加することができます。参加方法は以下の通りです。

① インストラクション確認の時同様、トップページの右上の方のリンクをクリックしてコンテストページにアクセスします。
② 画面の左の方にある “Download” のインストラクションの下の Sudoku Booklet” (パズルの場合はPuzzle Booklet)をクリックし、ダウンロードしておきます。このファイルには鍵がかかっていますが、コンテスト開始と共に公開されるパスワードを使うことで中身を見ることができます。
③ ログインしていない場合、中央にログイン用のリンクが表示されています。"logged on"をクリックするとログイン画面に遷移します。

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④ ログインした状態でコンテストページを開くと、画面中央に “Start ○○○” (○○○はコンテスト名)というボタンが出るので、クリックします。

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⑤ 開始確認のメッセージがポップアップしてきます。コンテストの結果をレーティングに反映したい場合は"Consider my results for LMI Ratings"にチェックを入れます。"Start Contest"ボタンをクリックします。

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⑤ 画面中央にパスワード解答欄が表示されたらコンテスト開始です。パスワードをコピーします。コピーは手動で行うか、 "Copy Password" ボタンから行うことができます。
⑥ ②でダウンロードしたファイルを開き、パスワードをペーストしてEnterを押します。これにより、コンテストの問題を閲覧することができます。
⑦ 問題を印刷し、解答を開始します。問題が解けたらアンサーキーを所定の場所に入力し、提出しましょう。各問題の右の方にある "Submit" ボタンからはその問題の提出を行うことができます。
 このとき、Instant gradingという形式が採用されているコンテストの場合は、解答を提出したら直ちにその正誤が返ってきます。正解の場合はアンサーキーの左にその問題の得点が表示されます。この形式の場合、誤答すると減点されるので気をつけましょう。
 コンテスト中は何度でも解答を提出できますが、残り時間が00:00になると提出できません。時間切れになると画面にその旨のメッセージが表示されます。

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5-4. 結果の確認

 コンテスト期間中は、解答を終えた人のみが順位表を見ることができます。コンテストページの上の方にある “Results” からその時点での結果を確認できます。
 Resultsタブでは、自身を含めた順位表を閲覧できます。順位に色がついていることがありますが、緑色の場合はその選手が現在解答中であること、オレンジ色の場合はその選手が解答を終了したことを示しています。
 Submissionsタブでは、自身の解答内容と問題ごとの提出時間を確認できます。
 Puzzlesタブでは、各問題の提出者数や正答率を確認できます。
 コンテストが終了すると、コンテストに参加していない人も含めた全員が最終結果を見ることができます。確認方法は上と同じです。

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6. 過去問へのアクセス方法

 このサイトでは、過去に開催された全てのコンテストをダウンロードすることができます。手順は以下の通りです。

① トップページの右の方にある “Championship” → “Monthly Tests” をクリックします。

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② コンテスト一覧が時系列で表示されるので、過去問を見たいコンテストをクリックしてコンテストページに飛びます。
③ コンテストに参加する時同様、画面の左の方の “Download” → “Instruction Booklet”からインストラクションを、“Download” → “Sudoku(Puzzle) Booklet” から問題を、画面の上の方の “Results” から当時の結果を確認することができます。

7. 文責

 白岡市

8. 更新履歴

 2021/01/17 Adobe Flash Playerサポート終了に伴うUI変更を反映
 2018/12/06 記事公開


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競技パズルのすすめ

 競技パズルの基礎知識と、オンラインコンテストを開催しているサイトを紹介します。後者については、各サイトの利用の仕方(登録方法・参加方法)についても記載してあります。

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目次

1. はじめに

競技パズルって何?

 まず、競技パズルとはどのようなものなのかについて説明します。
 ここでいうパズルとは、数独(ナンプレ)やイラストロジックといった紙と鉛筆で解くペンシルパズルのことを指します。本屋の雑誌コーナーに並んでいるパズルや週末の新聞に載っているパズルを思い浮かべていただければと思います。
 そして、競技パズルとは、出題されるペンシルパズルを決まった制限時間の中でできるだけ多く解き、得点を競う競技です。大きく分けて、Sudoku部門(数独)Puzzle部門(数独以外のパズル)があります。また、このような大会のことをコンテストと呼びます。
 コンテストには、会場に赴いて参加するオンサイトコンテストと、PCから参加するオンラインコンテストがあります。
 オンサイトコンテストの代表例は、年に一度開催される世界大会です。2018年11月には第13回世界ナンプレ選手権、第27回世界パズル選手権がチェコプラハで開催され、各国の予選を勝ち上がった計34ヵ国、計350人以上の競技パズラーが参加しました。選手は数日の間、朝から夕方までパズルを解き続けます。質の高いパズルがこれでもかというほど繰り出されることと、他国の選手との親睦が深まること、世界のトップ選手の解く様子を間近で見られるという点で、一度出場したらまた参加したくなるようなパズルの祭典です。
 下の画像は今年の世界大会の様子です( https://www.facebook.com/jppuzzles/ )。 f:id:citizen_puzzle:20181204204730j:plain  一方、オンラインコンテストは、世界大会の予選、腕試し、日々の練習として開催されるものです。世界各国のパズル連盟や有志のパズラーが数々のオンラインコンテストサイトを運営しています。オンサイトのコンテストと違って、PCとプリンターさえあれば、日本にいながら世界中のコンテストサイトにアクセスし参加できます。
 今回は、オンラインコンテストサイトについて、いくつかの例と利用の仕方を紹介していきます。

パズルコンテストにはどんな系列があるの?

 世界中で開催されているパズルコンテストですが、大きく分けて3つの系列があります。

① WSC, WPC (World Sudoku/Puzzle Championship)

 もっとも大きなコンテストは、オンサイトコンテストのWSC, WPC (世界大会)です。約30か国で別々の予選が行われており、選抜された4名の選手がチームを組んで出場します。個人戦と国別対抗戦が行われ、その年のチャンピオンが決まる大会です。日本では6月ごろに一発勝負のオンライン予選が行われ、代表選手4名、サブチーム4名の計8名が選抜されるのが恒例となっています。世界各国の予選ですが、その国以外の国籍の人も参加できるものがほとんどです。日本代表選手の多くが腕試しとして参加しています。

② GP

 もう一つ大きな大会にGP(数独グランプリ、パズルグランプリ)があります。こちらは個人のグランプリを決める大会です。毎年1月から8月にかけて、月に1回計8回の予選が行われます。問題は8か国が順番に出題し、総合成績によって予選順位が決まります。そして、予選上位10名の選手がオンサイト決勝大会(プレーオフ)への出場権を得ることができます。決勝大会はWSC, WPCの期間中に同じ会場で行われますが、完全に独立した大会です。こちらはチームという概念がないため、同じ国から何人でも出場することができます。

③ その他のファンコンテスト

 二つの世界大会の他に、有志によるコンテストが多数実施されています。作家のアイデアを競うという側面もあり、個性的な問題が揃っています。非常に多くの種類があるので、今回紹介するサイトをのぞいてみてください。日本では、定期的に出題されるコンテストページはまだありませんが、最近はTwitterを利用したオンラインコンテストが多数開催されていますし、年に数回オンサイトコンテストが東京で開催されています。

2. オンラインコンテストの基本

 コンテストサイトの紹介に入る前に、オンラインコンテストのイメージを掴んでおきましょう。

オンラインコンテストの流れ

 オンラインコンテストが具体的にどう実施されるか、ざっくり説明します。サイトごとに微妙に違うので、詳しくは紹介記事を参照してください。

  1. オンラインコンテストが実施されることが告知されます。
  2. 大会の1週間ほど前に、インストラクションが公開されます。インストラクションには、その大会で出題されるパズルの種類と点数、また解答の送信方法などが記載されています。大会中にルールを確認する時間はもったいないため、事前に全ての内容を読み込んでおきましょう。
  3. インストラクションと同時に、問題ファイルが公開されます。ただし、パスワードがかかっており、事前に開くことはできません。
  4. 開催期間になると、参加ページが公開されます。多くの場合Startボタンがあるので、押すと問題ファイルのパスワードが表示されます。同時にタイマーがスタートします。
  5. パスワードを使って問題ファイルを開き、印刷します。
  6. 印刷したパズルを鉛筆などで解きます。
  7. パズルを解き終わると、アンサーキー(後述)が分かります。これをアンサーキー入力用ページに入力し、送信ボタンを押すと解答が記録されます。
  8. 制限時間内に解ける限りのパズルを解き、アンサーキーを送信します。
  9. 制限時間を過ぎると、解答を送信できなくなります。
  10. 結果発表を待ちます。解き残した問題を解いたりして、余韻に浸ります。
  11. 開催期間が終わって数日後、結果発表が行われます。順位表を見て、一喜一憂します。

用語集

 先ほど出てきた言葉も含めて、競技パズルの世界でよく使われる用語を整理します。

  • S:コンテストのうち、数独が出題される部門のことです。誰かが「今週末はSの大会があるよー」と言っていた場合は、数独部門の大会があることを意味します。S部門では、9×9の普通のルールで解く問題のほか、対角線にも1から9までの数字が入るなど、通常ルール+追加ルールで解く問題も数多く出題されます。
  • P:コンテストのうち、数独以外のパズルが出題される部門のことです。P部門では、数字を埋めるパズル、マスを塗るパズル、ループを作るパズルなど多種多様なパズルを解くことになります。
  • アンサーキー:コンテスト中、問題が解けた時に運営側に提出する解答盤面の一部のことです。問題が解けたかどうかは、このアンサーキーが正しいかどうかによって判定されます。入力ミスで得点を逃すのは勿体ないので、制限時間が終わる前に間違いがないかしっかりチェックしましょう。
  • インストラクション:コンテスト開催期間の前に公開される、出題される問題の種類や配点が載っているファイルのことです。会話の中では「インスト」と略すこともあります。一通り目を通して、見たことのないパズルについては、例題を解いてコツをつかんでおくことが重要です。
  • 誤答:パズルが全て解けているのに、何かがわずかに間違っていることです。例えばアンサーキーを打ち間違えたり、一マス塗り忘れていたり。誤答をするとその問題の得点が0点になり、基本的に救済措置はありません。パズラーの敵。気を付けましょう。
  • フィニッシュ:コンテストの全ての問題を制限時間以内に解き終わることです。大抵のコンテストの場合、残り時間に応じてボーナス点が加算されます。

3. 紹介するコンテストサイト一覧と記事のリンク

GP予選

WPF SUDOKU / PUZZLE GRAND PRIX (SGP / PGP) ※12/20 記事公開

 世界規模の年間コンテストサイトです。

大規模コンテストサイト

Logic Masters India (LMI) ※12/6 記事公開

 初心者から上級者まで楽しめる多種多様なコンテストサイトです。

Logic Masters Deutschland (LMD) ※12/13 記事公開

 世界最大規模のパズル投稿サイトです。

国内予選

UKSC / UKPC (イギリス予選) ※1/10 記事公開

 初心者~中級者向けの予選です。

USPC / USSQ (アメリカ・カナダ・イタリア予選) ※1/17 記事公開

 夜更かしが苦にならない上級者向けの予選です。

WSC / WPC選抜大会 (日本予選)

 毎年6月頃に開催される日本予選です。

  • 日本パズル連盟(JPF)リンク:JPF
  • 紹介記事:WSC/WPC選抜大会のすすめ

日々の単問練習コンテストサイト

Fed-SuDoKu ※12/27 記事公開

 中級者~上級者向けの日・週替わり数独サイトです。

SudokuCup ※1/3 記事公開

 初心者向けの問題も出題される日替わり数独サイトです。

CrocoPuzzle

 日替わりパズルサイトです。

4. コンテストに参加する上での注意事項

 最後に、全てのオンラインコンテストに共通するマナーについて説明します。

1. 複数のアカウントを使って同一のコンテストに2回以上参加しない。
2. コンテスト中に他人・ソルバーの力を借りて解答しない。
→ いずれも失格扱いになります。開催者の善意を踏みにじる行為です。絶対にしないようにしましょう。

3. コンテスト期間中は、自分の参加が終わっていても問題や自分の得点に関する情報を発信しない。
→ まだ解いていない人の楽しみを奪ってしまうことになります。また、コンテストの難易度を類推できるような発言をすると、競技の公平性が保てなくなってしまいます。

 以上のマナーを守り、パズラーシップに則ってコンテストを楽しみましょう!

5. おわりに

 ここまで、競技パズルとオンラインコンテストサイトについて紹介してきました。今まで競技パズルを知らなかった方、知ってはいたけれどどういうコンテストがあるのか、どうすればコンテストに参加できるかわからなかったという方が一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

6. 文責

 白岡市民 (Twitter:Whitehill9)
 panista

7. 追記

 長文になりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
 「日本の予選は?」「なんでCrocoがないんだ」「オンサイトコンテストも紹介してほしい」といった要望には順次お応えしていきたいと思っておりますので、本記事のコメント・白岡市民のTwitterのどちらかにご連絡ください。来年2月くらいから本格的に取り組む予定です。(白岡市民)